膀胱炎・尿トラブル
膀胱炎・尿トラブルについて
女性の尿道は男性に比べて短く、細菌が膀胱に侵入しやすいため、膀胱炎は多くの女性が経験しやすい疾患です。20代から40代の働く女性や子育て中の女性は、忙しさからトイレを我慢してしまったり、疲れやストレスで免疫力が低下したりすることで発症するケースが少なくありません。さらに、40代以降の更年期を迎えると、女性ホルモンの減少によって腟や尿道の粘膜が薄くなり、頻尿や尿もれ、乾燥による不快感といった尿トラブルが起こりやすくなります。
泌尿器科を受診することに抵抗がある方や、デリケートな悩みで相談しづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。当院では女性医師が丁寧に問診を行い、プライバシーに配慮した環境で診察いたします。
膀胱炎・尿トラブルの症状について
膀胱炎や尿トラブルでは、排尿時の違和感だけでなく、日常生活の質を下げてしまうようなさまざまなサインが現れます。少しでも気になることがあれば、我慢せずにご相談ください。
- 排尿の終わり頃にツンとした痛みや刺激感がある
- トイレに行ってもすぐにまた行きたくなる(頻尿)
- 尿が白っぽく濁っている、または血が混じっている(血尿)
- 排尿後もすっきりせず、尿が残っている感じがする(残尿感)
- くしゃみをしたり、重いものを持ったりした時に尿が漏れてしまう
- デリケートゾーンの乾燥、かゆみ、ヒリヒリ感がある
膀胱炎・尿トラブルの診断と検査について
問診・内診・視診
まずはどのような症状でお困りなのか、いつ頃から始まったのかなどを丁寧にお伺いします。言いにくいことでも、女性医師がしっかりと寄り添ってお話を伺います。必要に応じて内診や視診を行い、デリケートゾーンの萎縮や炎症の有無、その他の異常がないかを確認します。
尿検査
膀胱炎や尿トラブルの診断において最も基本となる検査です。採取した尿に白血球(炎症のサイン)や細菌、血液が混じっていないかを調べ、感染の有無を確認します。
おりもの検査・培養検査
尿トラブルの原因が、腟内の感染症や炎症からきている場合もあるため、必要に応じておりものを採取し、原因となっている細菌を特定する検査を行います。
超音波検査(エコー)
膀胱や子宮、卵巣などに他の病気(子宮筋腫や卵巣の腫れなど)が隠れていないかを確認するため、経腟超音波検査や腹部超音波検査を行うことがあります。
膀胱炎・尿トラブルの治療法について
膀胱炎や尿トラブルの治療は、原因が細菌感染によるものか、更年期などの女性ホルモンの低下によるものかによってアプローチが大きく異なります。当院では、つらい症状をできるだけ早く和らげるとともに、患者様のライフスタイルやご希望に寄り添いながら最適な治療をご提案いたします。
薬物療法
細菌感染による一般的な膀胱炎の場合は、原因菌に効果のある抗生物質や抗菌薬を処方します。数日間しっかりと服用することで、多くの場合症状は速やかに改善します。また、頻尿や尿もれが主な原因となっている場合には、膀胱の過剰な収縮を抑えるお薬を用いることがあります。更年期以降の女性ホルモン低下による尿トラブルに対しては、患者様のライフスタイルやご希望に合わせて、ホルモン補充療法(HRT)や局所的に作用するホルモン剤(腟錠など)、体質改善を促す漢方薬などを提案いたします。
膀胱炎・尿トラブルの予防・セルフケアについて
膀胱炎や尿トラブルは、一度治っても繰り返しやすいという特徴があります。日々の生活習慣を少し見直すだけでも予防につながりますので、無理のない範囲で以下のケアを取り入れてみてください。
- こまめに水分を摂取し、尿と一緒に膀胱内の細菌を洗い流す
- トイレを我慢せず、行きたい時に行く習慣をつける
- 疲労やストレスを溜め込まず、十分な睡眠をとって免疫力を保つ
- デリケートゾーンは前から後ろに向かって優しく拭き、清潔を保つ
- 通気性の良い下着を選び、デリケートゾーンの蒸れを防ぐ
- 下半身を冷やさないようにし、骨盤周りの血流を良くする
- 尿もれ予防として、日常的に骨盤底筋を鍛える体操を行う