性感染症(STD)
性感染症(STD)について
性感染症(STD)は、性行為などによる皮膚や粘膜の接触を通じて感染する病気の総称です。クラミジア、淋菌、梅毒、性器ヘルペス、トリコモナスなどさまざまな種類が存在し、近年では20代から40代の女性の間でも決して珍しくない身近な感染症となっています。デリケートな部位の症状であるため、受診をためらってしまったり、恥ずかしいと感じて一人で悩みを抱え込んでしまう方は少なくありません。
当院では、同性である女性医師が患者様の不安なお気持ちに寄り添い、丁寧でわかりやすい説明を心がけて診療を行っております。
性感染症(STD)の症状について
性感染症(STD)に感染すると、デリケートゾーンを中心に以下のようなさまざまな症状が現れることがあります。ご自身の身体のサインを見逃さず、少しでも気になる変化を感じた場合は我慢せずにご相談ください。
- おりものの量が急に増えたり、色やにおいが普段と異なったりする
- 外陰部(デリケートゾーン)に強いかゆみ、痛み、ただれ、腫れが生じる
- 排尿する時や性交時にチクチクとした痛みや違和感を感じる
- 生理中ではないのに不正出血(出血や茶色いおりもの)がある
- 下腹部に持続的な痛みや違和感がある
- 全く症状が出ないまま無自覚に感染が進行していることがある
性感染症(STD)の診断と検査について
問診・内診・視診
プライバシーの守られた空間で、女性医師が優しく問診を行います。いつ頃から症状があるか、どのような違和感があるかなどをお伺いした上で、内診や視診によって外陰部や腟内、子宮頸部の炎症の程度、おりものの状態などを直接観察します。
検体検査(おりもの検査・感染症検査)
クラミジアや淋菌、トリコモナスなどの原因菌を特定するため、腟内のおりものを綿棒のような柔らかい器具で軽く拭い取って検査を行います。痛みはほとんどありません。必要に応じて、子宮頸がんの要因にもなるHPV(ヒトパピローマウイルス)などの感染状況を調べる検査を実施することもあります。
血液検査
梅毒やHIV、B型肝炎、C型肝炎などの感染の有無を確認するために、採血による検査を行います。全身の健康状態を把握し、その他の隠れた疾患がないかを確認するためにも役立てられます。
経腟超音波検査(経腟エコー)
感染による炎症が腟から子宮、卵管、卵巣など骨盤の奥深くまで広がっていないかを確認するために、細い超音波プローブを用いて検査を行います。当院では患者様の緊張や不安を少しでも和らげられるよう、お声がけをしながら痛みに配慮して丁寧に検査を進めてまいります。
性感染症(STD)の治療法について
当院では、検査結果に基づいて感染の原因となっている病原体を正確に特定し、患者様のライフスタイルやご希望に寄り添いながら、無理なく続けられる治療法をご提案いたします。
薬物療法
感染の原因となっている病原体の種類に合わせて、抗生物質、抗ウイルス薬などを処方し、根本的な原因を取り除きます。お薬の形は内服薬(飲み薬)をはじめ、症状が出ている部位に直接作用する軟膏などの外用薬があり、最適なものを提案いたします。性感染症の治療において非常に重要なのは、症状が治まったからといって自己判断でお薬を中断しないことです。完全に病原体を退治し再発を防ぐため、医師の指示通りに最後まで治療を継続していただきます。また、パートナーの方の感染が疑われる場合は、お互いにうつし合ってしまうピンポン感染を防ぐため、同時期に検査と治療を受けていただくようご案内しております。
性感染症(STD)の予防・セルフケアについて
性感染症(STD)からご自身の身体と大切なパートナーを守り、再発を防ぐためには、日頃から以下のような予防やセルフケアを取り入れることが大切です。
- 性交渉の際には最初からコンドームを正しく使用し、粘膜同士の直接的な接触を極力避ける
- デリケートゾーンは洗いすぎに注意し、専用のソープを用いて優しく洗うことで腟内の正常なバリア機能を保つ
- 不特定多数のパートナーとの性交渉を避け、感染リスクを低減させる
- 疲労やストレスで免疫力が低下すると感染しやすくなったり症状が悪化しやすくなるため、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がける
- 症状がなくても定期的に婦人科健診や感染症検査を受け、早期発見と早期治療に努める