子宮の病気(子宮筋腫・内膜症・腺筋症)

子宮の病気(子宮筋腫・内膜症・腺筋症)について

子宮は女性にとって非常に大切な臓器ですが、毎月の月経を繰り返す中でトラブルが生じやすい部位でもあります。代表的な疾患として、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症が挙げられます。これらは良性の疾患であり、命に関わるものではありませんが、強い生理痛や過多月経、不妊の原因になるなど、日々の生活に大きな影響を与えます。

当院では、プライバシーに配慮した空間で女性医師が丁寧に診察を行い、現在の状態をわかりやすい言葉でご説明します。

子宮の病気(子宮筋腫・内膜症・腺筋症)の症状について

これらの病気は、それぞれ単独で起こることもあれば、重なり合って発症することもあり、様々な症状を引き起こします。以下のようなサインに心当たりがある場合は、我慢せずにご相談ください。

  • 以前と比べて生理痛がひどくなり、鎮痛剤が手放せない
  • 経血量が多く、レバーのような血の塊が混じる
  • 生理期間以外でも下腹部痛や腰痛を感じる
  • 貧血気味で、めまいや動悸、息切れがしやすい
  • 性交時や排便時に痛みを感じることがある
  • 下腹部にしこりのようなものや、圧迫感がある
  • 妊娠を希望しているが、なかなか授からない

子宮の病気(子宮筋腫・内膜症・腺筋症)の診断と検査について

問診・内診・視診

いつ頃からどのような症状があるのか、月経の周期や日数、経血の量などを詳しく伺います。内診では、子宮の大きさや硬さ、卵巣の腫れ、痛みの有無などを直接触れて確認し、病気の種類や進行度を推測します。

超音波検査(エコー)

経腟超音波検査や腹部超音波検査を用いて、子宮や卵巣の内部を画像でリアルタイムに確認します。筋腫の大きさや位置、子宮内膜症による卵巣の腫れ(チョコレート嚢胞)、子宮の壁の厚さなどを詳しく調べることができます。

血液検査

必要に応じて血液検査を行い、過多月経に伴う貧血の程度を確認します。また、腫瘍マーカー(CA125など)を測定することで、子宮内膜症の診断の補助や、病状の勢いを把握します。

子宮の病気(子宮筋腫・内膜症・腺筋症)の治療法について

薬物療法

症状の程度や今後の妊娠のご希望に合わせて、様々なお薬の中から適切なものを処方します。痛みに対しては鎮痛剤を使用し、根本的な症状の改善や病気の進行を抑えるために、低用量ピルや黄体ホルモン製剤などを選択します。また、一時的に月経を止める偽閉経療法を行うことや、患者様の体質改善を目的として漢方薬をご提案することも可能です。

子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)

子宮内に小さな器具を留置し、そこから黄体ホルモンを持続的に放出させる治療法です。子宮の粘膜に直接作用して厚くなるのを抑えるため、過多月経や強い生理痛の改善に高い効果が期待できます。

高度医療機関へのご紹介

検査の結果、筋腫が極端に大きい場合や、薬物療法では症状のコントロールが難しい場合など、手術が必要と判断されることがあります。その際には、患者様のご希望を優先して伺いながら、速やかに連携する専門病院や総合病院をご紹介いたします。

子宮の病気(子宮筋腫・内膜症・腺筋症)の予防・セルフケアについて

子宮の病気を完全に予防することは難しいですが、日頃から自分の体の状態に関心を持ち、小さな変化に気づくことが早期発見に繋がります。毎日の生活の中で、以下のことを意識してみてください。

  • 基礎体温をつけて、月経サイクルや排卵の有無を把握する
  • 生理の時の経血量や痛みの程度をチェックし、普段と違いがないか気をつける
  • バランスの良い食事と十分な睡眠をとり、ホルモンバランスを整える
  • 体を冷やさないように心がけ、入浴などで血行を良くする
  • 自覚症状がなくても、定期的に婦人科検診や超音波検査を受ける